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最近のマシニングセンター

[掲載日]2022.06.27

【最近のマシニングセンターの特徴】

このたび新しくマシニングセンターを導入しましたので特徴も含めて紹介します。
今回導入したのはDMGMORI社製のマシニングセンターです。


最近の工作機械はPC化が進んでいて、昔に比べると画面も大きくなっています。

このマシニングセンターはGコード※1と呼ばれるプログラムで動くのですが、パソコンのようなキーボードで打ち込みます。

最近はゼロから打ち込むことは無く、事務室にあるパソコンで作成したり、CAD/CAMと呼ばれるソフトウエアでプログラムを作成し、転送します。
転送はUSBメモリやネットワークに繋いだりとPC同様です。
よってこのキーボードは編集用用途で使用することが多いです。

キーボード下についているキーは編集ロック用で、このキーが無いと編集できないようになっています。

機内を見ると、右側に回転テーブル(サーキュラーと呼んでいます)が見えます。
今はセットアップ中で、このあとサブテーブルを取り付けます。
テーブル奥には工具長測定ユニットが見えます。

これは工具交換用のアームで、マガジン方式と呼ばれています。
このアームの上方に30本の工具ポットがあり工具を格納できます。
マガジン方式はタレット方式に比べ交換に時間がかかりますが(と言いましても数秒しか違いません)大きな工具も使用でき格納できる本数が多いというメリットもあります。

弊社は加工中に水溶性切削液を主軸から吐出させる仕様にすることが多く、その場合高圧クーラント用ポンプが取りつきます。
高圧クーラント用ポンプはグルンドフォス社製のポンプが付いています。
工作機械メーカーは複数ありますがどのメーカーもこのグルンドフォス社のポンプを使うことが多いようです。
高圧クーラントを使用するとミストが空気中に舞うので作業環境が悪くなります。その対策としてミストコレクターを必ず取り付けています。

最近の工作機械は安全装置も多く、ドアが開いていると動かないとか、移動させる(振動をあたえる)とセンサーが感知して起動できなくなるようになっています。
日本国内で使用するには不要な安全装置も多いですが、業界の事情を考慮すると理解できます。

操作マニュアル類もほとんどwebで閲覧できるので、昔のように分厚いマニュアルを持って歩く必要もなくなりました。

この設備はセットアップ後精度点検して稼働を開始いたします。

※1
Gコードはプログラム言語ですが、C言語やPythonなどと比較すると変数宣言もなく、比較的容易に習得できます。
数種類のGコード(準備コード)とMコード(補助コード)を覚えると書くことができます。

【オペレーター募集】

弊社ではこのような工作機械の操作を業務とする従業員を募集しています。
興味のある方はこちらまでお気軽にお問い合わせください。

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